NO ART, NO LIFE アートはいつでも君のそばに

心を育てる芸術鑑賞会の企画・制作《ひょうげん教育》のスタッフブログです

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シーズン到来!

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こんにちは。鰍沢です。

中秋の名月でしたが、夜空を見上げましたか?

月は写真に収められませんでしたが、流れる雲の合間から白く光る美しい月をながめました。

夜風に当たりながら、躍動する雲を見るのもまたいいものです。

ま、うちの窓からだと、身を乗り出しておかしな角度で見上げねばならず、3分で部屋に入りましたが・・・

 

さて、いよいよ今週から鑑賞会シーズンに突入です。

刻々と変わる状況、地域や学校によって、様々な対応があり、葛藤があり、判断があり、、、

ですが、ひょうげん教育の準備は万端です!

いつでも「出動!」です!!

いつでもご相談に応じます!

 

でも・・・どうか、どうか、神さまお月さま、こどもたちから鑑賞会の機会を奪わないでください。

願わずにはいられないのです。。

やるぞやるぞやるぞ〜♪

 

こんにちは、元気空回り気味の武田です。

 

東京や大阪は緊急事態宣言が延長されておりますが、

全体的な傾向としては、やや落ち着いてきておりますね〜★

うれしい限りでございます。

 

ということで、

先週から「打ち合わせ週間」に入っております。

がんがんうかがいますよーーー!

って、「がんがんうかがう」というのは、

あまり美しい日本語ではないですね。

 

鑑賞会の1ヶ月前を目安に、実施される学校さんをお尋ねして、

ご担当の先生と細かい打ち合わせをさせていただき、

体育館の下見をする!

これが「ひょうげん教育スタイル」の公演準備であります。

 

ご担当の先生と事前に顔合わせをしておくだけで

親近感がばつぐーんにアップするんです。

学校さんも安心されます。

面と向かって様々な確認をすることで、

今まで気づかなかった問題点や新しいアイデアが浮かぶこともあります。

 

だから参ります、喜んで♪

大阪府内はもちろん、これまでにお尋ねしたのは・・・

京都市亀岡市、神戸市、姫路市、西宮市、加東市高砂市

岡山市津山市奈良市生駒市海南市・・・
近隣地域といいますか、行けそうなところにはじゃんじゃかお伺いしております。

 

「体育館が古いんですけど大丈夫でしょうか?」

とか、

「暗幕がボロボロで閉まらないんですけどどうですか?」

とかとか、

「今年異動で来たばっかりなので学校のこと全然分からないんです」

とかとかとか、

色々な学校さん、先生方がいらっしゃいます。

でも全然大丈夫です。

そういったご不安を実際に行って話して払拭する、

これが何より大事なことだと考えています。

 

先週2校、今週3校、来週2校、

10月になってもずーっと続きます。

 

コロナのこともそうですが、

色々とご心配事は尽きないと思います。

でも大丈夫です!

お話した後は、先生方皆さんすっきりとしたイイお顔をなさっています。

 

子どもたちのために、

子どもたちだけでなく、先生方にも楽しんでいただくために、

万全な状態で鑑賞会当日を迎えられるように、

行きますよ〜〜!!

 

やるぞやるぞやるぞ〜〜ん。

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緊急事態は続くよ…

 

こんにちは、武田です。

今日(8月20日)から新たに7府県が、緊急事態宣言の対象に加わりました。

 

大阪府で言えば、今年の4月25日から4ヶ月以上にわたり

緊急事態宣言かまん延防止等重点措置が続いていることになります。

何度も何度も期間延長がなされ、

オリンピックを迎え、

オリンピックが終わり、

パラリンピックの開会がもうそこまで近づいています。

 

緊急事態馴れ、とか、自粛疲れ、とか言われてますけれど、

日常的な感染防止対策はまったくゆるめることなく

たやさず続けているわけです。

 

お盆期間には久しぶりに外食もしました。

もちろんお酒は飲んでいません。

どのお店もしっかりと対策をされていました。

そしてどのお店も驚くほど空いていました(T。T)

 

 

精神的には馴れてきている部分はあります。

昨年4月頃の緊張感は全然ありません。

でもそれで「なまけている」とか「ゆるんでいる」とか言われる筋合いはないですね。

 

馴れてしまったのは、

ゆるんでしまったのは、

政府の方だと思います。

 

なんせ、昨年並の支援すらないわけですから。

 

これといった新たな策が施されるワケでもなく、

給付金などの何らかの支援が加わることもなく、

ただただ延長するだけで、

もうすこしで9月を迎えようとしています。

 

うーむ・・・

今回の期間延長で9月12日まで緊急事態宣言となりました。

もうそのすぐ後に鑑賞会シーズンが控えています💦

 

なんとか、今度こそ、

感染の波が治まり、

皆さんが心置きなく芸術の恵みを享受できますことを

心から祈っております。

 

今日から緊急事態宣言に加わった自治体にある学校の先生方は、

2学期の学校行事の予定の組み直しに

必死に取り組んでいらっしゃることかと思います。

ご苦労、お察しいたします。

 

どうか先生方も、お身体・お心、お休めになってください。

 

子どもたちのために、いつもいつもありがとうございます。

 

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夏休み・・・でも動いてます!

こんにちは、武田です。

 

東京五輪で連日盛り上がっていますね🇯🇵

日本人選手の大活躍!

史上最多のメダルラッシュ!!

喜ばしいことこの上ない!!!

 

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学校は夏休みに入りました。

例年ですと、芸術鑑賞会のお問い合わせなどはパタッと止まるタイミングであります。

ところが今年はちょっと違うんです。

お問い合わせが・・・

止まらない🎶

といいますか、

7月に入ってからいただいたお問い合わせが例年より多く、

そのご検討〜ご決定の連絡を、

夏休みに入ってから連日いただいていたところなんです。

 

そして8月に入っても、

新たなお問い合わせがどんどんと✨✨✨

 

そうなんです。

明らかに例年とは違う動きが見受けられるんです。

 

これも間違いなく「コロナ」の影響です。

 

昨年は、感染拡大防止という名目でほとんどの学校さんが

芸術鑑賞を見送られました。

ですから今年は何とか実施したい、というお考えの先生方が

たくさんいらっしゃるのだと思います。

でもコロナは収まらなくて、

日程を決めあぐねているうちに1学期が終わってしまい、

それでも今年は何とか実施したいから、

今このタイミングでのお問い合わせになっている・・・

そんな風に分析しています。

 

緊急事態宣言下では実施は難しい、

という学校さんもあるかと思います。

でも今年、私達は《緊急事態宣言宣言下》でも、

《まん延防止等重点措置下》でも、

鑑賞会を行ってまいりました。

 

出来ます!

学校という環境・・・

指導と抑制がしっかりと効いている環境下においては、

この感染症が広がる可能性は非常に低いと思われます。

体育館という会場で、マスク着用で、人数を制限しながら、換気も十分にしながら、

大きな声を上げたりせずに、鑑賞するわけです。

 

実際に、芸術鑑賞会の後にコロナ陽性者が出た、

クラスターが発生した、

という例は聞いたことがありませんし、

私達がうかがった学校さんでも、1回も起きていません。

 

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今も、迷っていらっしゃる先生方は日本中にたくさんいらっしゃると思います。

そんな先生方の一部の方たちが、

勇気をふりしぼってお問い合わせをしてくださっている、

そう認識しながら、

先生方、ご主催の皆さまと力を合わせて、

本当の「安全」「安心」をどうやって築いてゆくかを相談しながら、

出来る対策はすべて行って、

秋からの芸術鑑賞会に備えてまいります!

 

10月、11月、12月の鑑賞会のご計画、

まだ間に合いますよ〜〜!

 

お問い合わせを、心からお待ちしております。 

  

 

MMSミュージカル、観てきました!

 

こんにちは、武田です。

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ひょうげん教育の芸術鑑賞会プログラム「イッツ Show タイム!」の

制作団体でもある、『MMS(ミサ・ミュージカル・スタジオ)』による

オリジナル・ミュージカル「本の国〜伝説の勇者の物語〜」を観てきました!

 

MMSを主宰するのは武田の大学の同期生でもある田中ミサ氏。

今回の作品が第9回目の舞台公演で、

創立18周年を迎えたMMSの記念公演でもあったのでした。

 

とにかくこの劇団の魅力は、みんな身体がキレッキレなこと!!

ダンスはもちろん、アクションやアクロバットだってガンガンやります。

ハンドスプリングや片手側転どころか、側宙・バク転・バク宙などなどを、

ほとんどの役者がこなしてしまうんです。

ですから舞台上を所狭しとアチコチで宙返りがドカンドカンと繰り出され、

どこを見たらいいやら分からなくなる時もあります。

ダンスだって、ジャズダンスだけじゃないんです。

ヒップホップにタップにクラシックバレエに日本舞踊まで・・・

ありとあらゆるダンス・舞踊が網羅されていて、

ダンス好きな方も、そうでない方も、たっぷり楽しめちゃう・・・

見どころ満載の、クールでホットで感動的な最高のエンターテイメントに仕上がっていました!

 

なんでこんなに動けるの???

初めて見た方は間違いなくビックリすると思います。

私もそうでしたから。

で、田中ミサ氏にきいてみたんです、臆面もなく。

彼女はコロコロ笑いながら話してくれました。

「みんな、小学校に入るか入らないかぐらいの歳からうちのスクールに入ってきて、

ダンスの基礎もだけど、発声も演技もアクションもアクロバットも、全部教わるワケ。

特に幼い子は身体が柔らかいからブリッジが出来るようになるとバク転も出来るようになるの。

小さい時から《安全にアクロバットが出来るようになる》から恐怖心もないの。

子どもってスゴイよね!!

歌だって演技だって、小さい頃からずーっとトレーニングを積んでいるんだから

そりゃあ上手くなります!」

はーーそうでっか・・・

でも舞台を観たら分かります。

若いエネルギーがセンスのカタマリになって躍動してる・・・

おっしゃる通りです。

 

このオリジナル・ミュージカル

「本の国〜伝説の勇者の物語〜」

に主要キャストとして出演したメンバーが登場する

芸術鑑賞会プログラム

「イッツ Show タイム!」

こちらも、様々なダンスに歌にアクション、アクロバットと、

とにかく見どころたっぷりのスゴーイ内容となっておりますので、

是非是非ご覧になってくださいませ♪

 

 

 

鰍沢と名乗る

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こんにちは。鰍沢です!

鰍沢(かじかざわ)というのは、本名ではありません。

本名は武田ですが、代表も武田ですので、なんだかややこしいのです。

かと言って旧姓でもありません。

私は元舞台俳優だったので、その時の芸名をそのまま使っています。

鰍沢です」と名乗ると、大抵、聞き返されます。

ゆっくり言っても、1回では伝わりません。

それでも、鰍沢を名乗るのには、実は理由があります。

 

「かじ・・・かじ・・・??」

「珍しい名前ですね」

「どんな字ですか?」

なんて名前に興味を持ってくださったら、「魚偏に春夏秋冬の「秋」と書いて「鰍」です」と加えると、

「ああ、魚の鰍ね」とか、「はあ!かじかって読むんですか!」とか、「魚に秋・・・サンマじゃないんですか(笑)?」とかお返事してくださることがあります。

中には「釣ったことあります。美味しいですよね」「落語に鰍沢ってありますね」なんて、会話が発展することもあります。

これがとっても大事な会話なのです。

仕事とはまったく関係のない会話をすると、お互いの緊張が一気に緩むんですよね。

緊張がブレイクすると、その後の会話もしやすくなります。

会話が弾んだことで、学校が取り組んでいることや、先生の想いや、生徒さんたちの頑張りを教えていただくことがあったり、最終的に鑑賞会のプログラムに反映されるような情報をいただいたりすることもありました。

 

鰍沢と名乗る」は、私にとっては初めの一歩・・・

鑑賞会をより楽しく、気分を盛り上がらせるための第一歩なのでした。

お腹に響く、心に響く、和太鼓の鑑賞会

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太鼓に三味線、尺八に篠笛まで!和楽器の魅力がいっぱいです。

こんにちは、武田です。

 

和太鼓と和楽器の演奏を堪能できる「命の鼓動」の芸術鑑賞会で、

茨木市の小学校さんにおうかがしてきました!

 

この演目、迫力の和太鼓はもちろんのこと、

様々な和楽器が次々に登場してきて、魅力的な音色を響かせてくれます。

プログラムも、日本民謡などの伝統曲からオリジナル曲までバラエティ豊富で、

さらに打ち手のパフォーマンスの華やかさも大きなウリとなっております♫

 

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ジャンプしながらの豪快な打ち込み、子どもたちも大喜びです!

そして何より、出演者からのメッセージが抜群にイイんです☆

「太鼓の胴は木で出来ています。打面には牛や馬の皮が使われています。

三味線の胴部分には猫や犬の皮が使われています。

こんな風に、和楽器はほとんどが《生き物》から造られているんです。

日本の、私達のご先祖様は、動物や植物を食べるだけでなく、

色々なことに活用しました。無駄にすることなく使おうとしたんです。

工夫して、加工して、価値のあるものを造りだしました。

皆さん、ご飯を食べる時に《いただきます》と言いますよね。

これは動物や植物たちの命をいただいている、

そうやって私達の命がつながっているということへの感謝の気持ちを

言葉にしたものなのです。

太鼓の音、響いていますか?

ドーーンという大きな音と一緒に、皆さんのお腹に、心臓に、

響いて伝わってくるものを感じませんか?

私達は和楽器のことを《命の響きを生み出す楽器》と呼んでいます。

楽器から出てくる音や振動が身体に響いてくる時、

生きている!という実感が感じられると思うんです。

この感覚を大切にしたいのです。

今日生きていることへの感謝、たくさんの生き物達への感謝の気持ちと共に

ずーっと大切にしながら生きていきたいと思います。」

 

太鼓や三味線、尺八や篠笛・・・

それらの楽器についての解説をした後、

必ず話される「命の鼓動」のお話が、

そのまま公演名になったんです。

それは、演奏家たちが日々大切にしている思いだからです。

その思いが響きとなって、ダイレクトに子どもたちの身体に伝わって、

子どもたちも理屈抜きで「命の大切さ」を理解することができます。

 

日本人でよかった。

和楽器という文化からそう感じることができる

素敵な鑑賞会でした。

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芸術鑑賞会は不要不急ではありません

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こんにちは、武田です。

 

突然ですが、芸術鑑賞会で得られる学びって何だと思います?

 

授業で得られる学びとは種類も内容も違いますが、子どもの成長に欠かせない「生きる力」に直接つながるような学びがあると信じています。

見て聞いて、感じて想像して、笑って泣いて考えて・・・その量と密度は通常の授業よりはるかに大きいモノではないかと認識しています。

そのような経験を通して、子どもたちは何を得ていくのか?

 

私達が標榜している「心を育てる鑑賞会」という表現は、

芸術鑑賞の場が子どもたちにもたらしてくれるもの、

その本質は「心の成長」であろうということを表しています。

 

先日の兵庫県加東市での「パントマイム」の芸術鑑賞会を実施してみて、

久しぶりに「学校での鑑賞会という現場」に携わって、

色々と感じました。考えてみました。

6月の兵庫県・・・

ですから、緊急事態宣言下での芸術鑑賞会ということになります。

 

5月、緊急事態宣言が発出されるという段階で、ご担当の先生とお電話で話し合いました。

先生はおっしゃいました。

「元々は参観日の午後に『おやこ鑑賞』することが目的でしたが、

もうそれはあきらめます。参観自体も中止にします。

でも、鑑賞会は何とかやりたいんです。

そちらのお考えはいかがですか?」

私は答えました。

「芸術鑑賞は私達にとって大事なお仕事の場であり、時間と労力をかけて創り出してきた作品を表現する貴重な機会でもあります。

つまり、不要不急ではありません。

ですから、私達から『やらない』という意思表示をすることはありません。」

 

この意見交換を事前に交わしておいたことが、

お互いの思いを共有しておいたことが、

結果的に鑑賞会の実現を後押ししてくれることになりました。

 

もちろん、緊急事態宣言が延長されることになった際の兵庫県の発表・・・

「イベント開催にあたっての方針」も追い風になりました。

それまで(5月11日まで)は、「原則として無観客での開催」が要請されていましたけれど、

5月20日からは、「人数上限5000人、かつ、収容率50%以内なら開催可」

という規制緩和の発表がなされたことです。

 

出演者の皆さんは、東京から車1台で移動してきてくれました。

学校から6kmほどのビジネスホテルに前泊し、

私も含め外出したのは、目の前のコンビニに買い物に行った1回だけです。

前夜と当日朝の検温、

アルコール消毒、

とにかく出来ることは全部して、万全なコンディションで学校にうかがいました。

 

そして、無事に終了しました。

子どもたちは初めて目にする「パントマイム」という身体表現に

驚き、笑い、体感し、身体も心もどっぷりと浸ってくれました。

 

10日経った今、誰も感染した者はおりません。

出演者からも、スタッフからも、学校さんからも。

 

どうか、主催者の皆さん、

芸術鑑賞会の可能性を、もっと信じていただけないでしょうか?

昨年度はほとんどの学校さんが見送ったことと思います。

1年に1度しかない機会が、すでに昨年は奪われています。

今だからこそ、

「生きる力」の源になり得る、

芸術鑑賞の可能性を、どうか見直してください。

 

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↓これは、加東市の芸術鑑賞会から帰ってきてすぐ、その時の思いを走り書きしたメモの転載です。今回のブログの元になった思いでもあります。

鑑賞会を提供する立場(出演者・制作者・現場スタッフ等)から言わせていただきますと、芸術鑑賞のための移動は不要不急ではありません。
芸術鑑賞会とは、大切な仕事の場であり、かけがえのない創造と表現の場です。ですので、例え緊急事態宣言下であっても、私たちから「実施を控える」という意見は申し上げません。
昨年春に始まったコロナ禍の中、芸術・芸能・イベント・エンターテイメントに関わる業種職種の者は、国や自治体から十分な保証を得ることなく、ただただ仕事・発表の場を奪われ続けてきました。一部の者は存続の危機に呑み込まれ継続を断念しました。相次ぐ中止・キャンセルの中、それでも前を向いて創造と表現の場を模索し続け、何とかここまで生き延びてこられたのは、「人は決して芸術を消さない」という確信があるからです。
そして、この道を進み続けることに大きな誇りと生き甲斐を感じているからです。
芸術を消さないためには「継承」が必要です。
学校で開催される芸術鑑賞会は日本では非常に貴重な「生の芸術にふれる機会」です。この場が失われるということは、子どもたちから「観る力」「聴く力」「感じる力」「想像する力」「自ら発する力」を育む重要な機会が失われることを意味します。
さらに、今ある芸術が継承されなくなる危機に陥るということでもあります。
これ以上、演奏家表現者が消えていかないよう、今ある芸術を守り、つなぎ、発展させていくことこそが私達の使命であると自覚して、これからも子どもたちに舞台芸術を届け続けることに全力で尽くして参ります。

 

1年越しのパントマイム鑑賞会

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こんにちは、武田です。

やっと・・・やっとの思いで、芸術鑑賞会を実施できました。

兵庫県加東市の小学校さんです。

 

元々の実施予定日は昨年6月、

当然コロナで中止になって、昨年10月にスライドしていただきました。

ところが10月も駄目で・・・

 

それでもご担当の先生は、

「1日でも早く、子どもたちにパントマイムを鑑賞させてあげられることを願っています。」

と、頼もしいお言葉をくださり、

今年3月には具体的な希望日程を出してくださりました。

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年度をまたぐことになった際、ご担当の先生が送ってくださったお手紙です。

そしてこの6月、遂に、小学校さんにうかがうことが叶いました!

 

演者の皆さんもよく堪えてくださいました。

出演団体である“スーパーパントマイムシアターSOUKI”は、

昨年、結成30年を迎えた日本を代表するパントマイム集団であります。

しかし、コロナの影響により、昨年度に決定していた舞台公演・ワークショップ・芸術鑑賞公演のすべてが中止となってしまいました。

結成30周年記念公演さえも開催不可能という悲劇的な状況下で、

存続の危機にさらされながら、

必死に、パントマイムという舞台芸術の灯を消さぬよう守り続けてきたんです。

鍛練を絶やさず、想像力を絶やさず、

パントマイムへの愛情を絶やさず、

必死に守り続けてくれたんです。

 

私も待った甲斐がありました。

SOUKIのメンバーと再会した時には、胸が熱くなりました。

 

そして当日・・・

やはり大成功でした。

 

SOUKIメンバーが次々に繰り出すパントマイムの数々に

子どもたちはあっという間にひきこまれ、

ものすごい集中力で舞台を見つめます。

分かるんですよ、

『何もないのに見える』

『まるでそこにあるかのように見える』

そう子どもたちが感じていることが、舞台袖にいる私から見て分かるんです。

1つのパフォーマンスが終わった瞬間に贈ってくれる

割れんばかりの拍手からも、

子どもたちが『確かに感じ取っていること』が伝わります。

 

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SOUKI代表・江丿上氏の「ふうせん」、舞台袖で見ていたら涙があふれてきました。

SOUKI代表の江丿上陽一氏は言います。

「パントマイムを通じて“想像する楽しさ”、“言葉がないからこその自由”を観客の皆さんに感じてほしい」

想像力は無限ですものね。

そして子どもたちは想像力のカタマリです。

 

体験コーナーではパントマイムの基本とも言える「かべ」を

みんなで演じてもらうのですが、

江丿上氏はここでも子どもたちに語りかけます。

「パントマイムが上手くなるために1番大切なのは想像することなんだよ。

目の前にかべがある。

そのかべはどんなかべだろう?

コンクリートでできてる?

木でできてる?

最近よく見るようなアクリル板かな?

手触りはどう?

すべすべしてる?ざらざらしてる?

熱い?冷たい?

そうやって、自分の前に本物と同じかべをつくること、

それが大切なんだ。」

 

子どもたちは笑顔から急に真顔になって、

自分の目の前のかべを想像し創り出します。

そしてゆっくりとそのかべをさわり、こすり、たたきます。

 

伝わっています。

感じています。

 

これが舞台芸術の素晴らしさです。

芸術鑑賞会の意義です。

 

この瞬間をいくつもいくつも創りたくて

私は芸術鑑賞を制作しているんだ、

あらためて確信しました。

 

学校の先生方、

出演者の鍛練、

その他関係者やスタッフの努力によって

この場は成立しています。

 

コロナ禍と呼ばれている今だって、

努力すれば実現できます。

 

子どもたちは見て、聴いて、感じて、吸収して、

その次には笑顔があふれます。

 

当たり前だったことが

当たり前でなくなって、

2年がかりでやっとこぎつけることができて、

あらためて感謝しています。

 

これからも続けていきます。

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小学生とのオンライン授業

 

こんにちは、武田です。

 

「演技」や「表現」について教えている高校から

新たなミッションをいただきました。

小学生を対象とした「声優」授業の実施

 

つまり・・・

教育連携を行うことになった兵庫県のとある小学校の児童に向けての、

オンライン授業全3回を高校生も巻き込んで実施せよ!

これがミッションでございます。

 

「声優」授業といいましても、

何をやるか?

どう伝えるか?

オンラインで?

双方向で?

 

課題と悩みは尽きませんでしたが、

何とか1回目の授業を行うことができました。

 

しかし、難しいですね〜💦

なんと、開始1分で通信障害が起きてしまいまして、

小学生たちの様子が分からないまま10分ほど進めざるを得ませんでした。

その後PCを交換していただいて、児童の様子は見えるようになったのですが、

今度はアシスタント役の高校生たちを映すために

1台のPCを使い回ししなければならず、

映像が揺れたり、人物の大きさが急に変わったり、

色々と問題が生じてしまいました(T。T)

 

小学生の皆さんはものすごく前向きに意欲的に参加してくれただけに、

技術的な部分での問題がいくつも出たのは残念でした。

 

次回は6月です。

それまでに改善できることは改善して、

代替手段がみつかるならばそれを活用して、

もっとスムーズに進行できるように努めたいですね。

 

しかしあらためて痛感しました。

演技や表現についてのオンライン授業は難しいですね💦

特に対象が初心者の場合、呼吸や発声のような

本来マンツーマンで見ていた各人のチェックを、

小さい映像だけで確認・判断しなければいけないという困難があります。

次回以降は“やり方”を変えることにしましたが、

はたして(通信環境含め)うまくいくのかどうか・・・

 

小学生たちが、

表現する楽しさを感じられるよう、

自分らしい表現を見つけられるよう、

出来ることはしていかないとねっ!

 

・・・と、決意を新たにしたオンライン授業でございました。

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