NO ART, NO LIFE アートはいつでも君のそばに

心を育てる芸術鑑賞会の企画・制作《ひょうげん教育》のスタッフブログです

NO ART, NO LIFE アートはいつでも君のそばに
心を育てる芸術鑑賞会の企画・制作《ひょうげん教育》のスタッフブログです。

ニコピン音楽祭

こんにちは、武田です。

随分ご無沙汰してしまいました。

その間には猛暑があったりゲリラ豪雨があったり、

新型コロナの感染再々々々々々?拡大?があったり、

色々と大変な毎日ではございますが、

皆さまお元気でお過ごしでしょうか?

 

広島県福山市

福山駅から北へ8kmほどのところに「神辺町」という町があります。

この神辺町で毎年開催されている音楽イベント

『ニコピン音楽祭』 に行って参りました!!

 

なに?ニコチン?リコピン

聞きなれない言葉ではありますが、

これは、神辺町出身の童謡作家(作詞家)であります、

葛原しげるさんの功績を歌い継いでいこうと始められた、

子ども中心の音楽祭のことなんです。

 

え?ニコピンってなんだよ、って?

ああそうでした。

 

葛原しげる先生は生前、童謡詩人として知られただけでなく、

教職に就き教育者としても活躍されていたそうです。

その時のモットーが

《子どもはいつもニコニコピンピン》で、

自らもそうありたいと願い、地元の人たちから

「ニコピン先生」と呼ばれ親しまれていたそうなんです。

 

“ニコピン”は、そこから来ているんですね〜

地元に尽くし、地元から愛され、亡くなった後もその功績を讃えられ

生誕135年を迎えた今も、毎年音楽祭が開かれる・・・

作詞家冥利に尽きますなあ・・・

 

で、この方、どんな作品を残されたかといいますと、

たとえば、「夕日」なんかはご存知ではないかと思います。

ぎんぎんぎらぎら ゆうひがしずむ

ぎんぎんぎらぎら ひがしずむ

みんな歌った思い出がありますよね〜?

平成生まれの人はないのかな?

 

この詩にしてもエピソードがあって、

最初は「きんきんきらきら」と書いたんですって。

でも、当時小学校2年生だった娘さんに、

「きんきんきらきらは朝日、夕日はぎんぎんぎらぎらでしょう」

と言われて書き直したんですって。

その結果「ぎんぎんぎらぎら」が強い生命力を感じさせるという効果もあって

発表の翌年にレコード発売され、全国的に広まり名曲として有名になっていた・・・

そうなんです。

 

他にも・・・

「とんび」(とべとべ とんび そらたかく)

「村祭」(どんどんひゃらら どんひゃららら)

「キューピーさん」(なにに そんなに おどろいて)

などなど、

一度は耳にしたことがあるであろう童謡作品の数々を生み出した

福山市が誇る偉人なのであります。

作詞した童謡は4,000篇とも言われているんですって☆

 

そんな由緒ある音楽祭にゲスト枠で招待されたのが、

我が「カリビアン・スティールパラダイス」でお馴染みの

ワンハーツ・スティールオーケストラでございました〜♬

 

スティールパンの音色と日本の音楽(おもに昭和の童謡や歌謡曲

との相性の良さは実は証明済みなんですよーー!

カリブのリズムだけがスティールパンを活かす音楽じゃあないんです。

そのことをあらためて、神辺町の皆さんに堪能していただきました。

 

 

会場を埋め尽くした、小さなお子さんからおじいちゃんおばあちゃんまで、

皆さん満遍なく楽しんでくださったようです。

演奏曲目も、クラシック(威風堂々や Ich liebe dich)から

昭和歌謡(真っ赤な太陽、どうにもとまらない)、

アニメのテーマ曲にオリジナルナンバーと幅広く、

カリブのカーニバルの曲のシーンでは、

満場の手拍子に包まれながら熱いパフォーマンスを繰り広げてくれました。

 

そして終演後のフィナーレでは・・・

写真のように、地元の子どもたちと一緒に

ニコピン先生の代表作「夕日」の大合唱!!!

これは圧巻でした。

 

こんなに素敵なニコピン音楽祭だったのですが、

実は私、11年前にもお邪魔していたんです。

当時、テレビ出演等で人気最高潮だった打楽器パフォーマンス集団

T.J.P.P.A.L(ティージェイパル)がゲストとして招待されていたんですよ〜

(現在「マリンバ・オー・マリンバ」に出演している団体です。)

 

いやー、ですから個人的には懐かしくもあり、

11年前と変わらない神辺町の子どもたちの元気と笑顔に再会できた

貴重な日でもあったのです。

 

11年前に担当してくださったホール職員の方とも

再会を果たすことができました!

 

また呼んでいただけたら嬉しいです。

 

出演者の皆さま、文化会館の皆さま、

大変お世話になりました!!