こんにちは! 鰍沢です。
今、自分が出演する鑑賞会の演目を構築しています。
他にも新しい音楽鑑賞会の企画も立ち上がっています。
プログラムをつくる時には色んな作り始めが考えられます。
やりたいことから考える。
できることから考える。
テーマから考える。
子どもたちに伝えたいことから考える。など。
でも、最終的にはその全部をはっきりさせることが大事だと思います。
そして、子どもたちがどう感じるかを客観的に考えます。
どう感じるか、それはもちろん自由なのですが、自由だからといって表現する側の的がブレていては、本来伝えなければいけないことが伝わりません。
私たちは演劇人ですから、そのためにどんな見せ方が効果的か、どのタイミングなら伝わるか、どんな風に言葉にすれば心に響くかを考え、プログラム全体を調整していきます。
さて、自分が出演する演目、これがなかなか難しい。
というのも、やりたいことも伝えたいこともたくさんあって、色んなアイデアがどーっと湧いてくる。
「これ良いじゃん!これ出来たらすごい!こんなの他にはないでしょう!」と自画自賛しながらノリノリで創っているものを、2、3日置いて冷静になってから、またじっくり眺める。
中には、なんでこんなアイデアがいいと思ったんだろ?! と自分を疑いたくなるようなものがあったりする。
客観的に見てもいいなと思ったものを残す。
そうしながらあらためて、子どもたちに何を伝えたいのか考える。
もちろん、表現者として、表現についてのことを伝えたいのだけれど、そのもっと奥深いところに、表現を通して自分が持っている「愛」を育ててほしいという願いがあることに気づいた。これは理想とか夢想とかということじゃなくて、私たち大人がそうであれば「愛」は育つと信じているから。
なんだか思いがけず大きなテーマにぶつかってしまって、ズンと肩に重みが掛かる。
基本60分の鑑賞会で中途半端にしか伝わらないのなら、別のテーマに絞った方がいいと思う。でも、気づいてしまったものを無かったことにするのは気が収まらない。
さあて、ここからまた、生みの苦しみを味わいますか。
記事:鰍沢(かじかざわ)