こんにちは、武田です。
6月中旬に実施予定となっている兵庫県加東市の学校さんに打ち合わせに行ってきました。
演目は「スーパーパントマイムシアター」✨
日本を代表するパントマイム集団《SOUKI》のメンバーが最強の技術と茶目っ気をこれでもか!とふりまく、大人気の演目であります。
加古川駅からローカル線にのんびり揺られること40分、
播州の名勝・闘竜灘(とうりゅうなだ)の近くに学校はありました。
ご担当の先生、キビキビしていらっしゃることこの上なく、
打ち合わせもサクサク進みました。
体育館の下見もさせていただき、《準備完了!》となったところで、
やはりアノお話しが出てまいりました。
「新型コロナウイルスの感染拡大による鑑賞会の中止について」
です。
私共のスタンスは、
①キャンセル料などはいただきません。
②中止ではなく、延期の方向でご検討ください。
③同年度中のスライド(延期)が難しければ、次年度への延期でも結構です。
一貫して上記の内容をお伝えしています。
ところがこの学校さん、こちらが話を切り出すより先に
「6月実施が無理ならば、10月への延期を考えていただきたい。もし10月も無理ということになったとしたら、翌年度に延期するというながれを検討してほしい。」
と、こちらと同じご提案を投げてくださいました。
その理由は「パントマイムという身体表現をどうしても子ども達に見せてあげたいから」
なのだそうです。さらに先生は続けておっしゃいました。
「うちの学校には難聴の児童もいて、その子ども達にも思いきり芸術鑑賞を楽しんでほしいから」なのだと。
涙が出るほどうれしかったです。
ノンバーバル・アートのパントマイムならではの魅力(想像力&創造力)に気づいてくださって、耳の不自由な子ども達にも同じように舞台芸術の素晴らしさを体験させたいって考えてくださる、そんな先生の思いやりに胸が熱くなりました。
正直、6月中旬の実施というのは難しいと思います。
それでも前向きに、表現の道を一歩一歩進んでいくしかありません。
見てくれる子ども達のために、子ども達に芸術の素晴らしさを伝えたいと思って企画してくださる先生方のために、立ちはだかる困難に向かって絶望せず日々の鍛練を怠らない芸術家達のために、愛する家族のために・・・
長い戦いになることは覚悟しています。
それでも芸術が消えてなくなることはありません。
止まない雨はない・・・いつか、晴れる日がきっと来ます。
その時のために、できることを、少しずつ、
やり続けていきたいと思っています。