こんにちは、武田です。
コロナ自粛が解けて、社会が動き出しました。
子どもたちにも、分散登校という慣れないシステムの中、学校生活が戻ってきました。
友だちと一緒に登校する姿、マスク越しにも「笑顔」がたくさん感じられます。
ただ、学校の先生方のご苦労は、ここに来てさらに増している気がします。
私の子どもが通っている小学校は「午前・午後」の2部制に分かれての分散登校を行っています。校区を東西に2分割し「東側は午前」「西側は午後」というように、毎日2回ずつ登下校が繰り返されているのですが・・・
2部制になった分、授業も指導も2倍の時間と労力を要します。
子どもたちの健康管理も前以上に慎重にしなくてはなりません。
しかも、子どもたちの下校後には校内の一斉消毒(机も椅子も階段の手すりも下駄箱もトイレも…)があります。1日2回です。
本当に大変だと思います。
毎日ありがとうございます。
そんな先生方に、お願いを申し上げなくてはなりません。
私たちがご提案した芸術鑑賞会をご検討・ご採択してくださった(あるいは、してくださっている)学校の先生方、
どうか、コロナの影響により芸術鑑賞会の時間を確保できなくなりましても、
来年度で結構ですから、あらためてご実施いただきますようお考えください。
「次年度への延期」を前提とした「今年度の鑑賞会中止」というご判断をしていただきますよう、心からお願い申し上げます。
鑑賞会を制作する立場から申し上げます。
ご採択いただいた学校さんとの間には、
・鑑賞会契約書の作成と締結
・プログラムの作成・送付
・ご担当先生との打ち合わせと体育館の下見(大阪府および近隣府県の場合)
といった業務が行われます。
さらに、
・出演者移動費、楽器等運搬費の計算
・出演者の交通手段の確保(各種チケット手配)
・宿泊予約
・音響機材等の手配
・出演者・スタッフとの打ち合わせ
といった、それぞれの公演ごとの準備・手配が平行して行われます。
私共も、この現状を踏まえまして、恐る恐る少しずつの準備を行って、実施不可能となった場合の経済的損失(キャンセル料等)を最小限に抑えようと努力をしております。
ただ、実施不可能となりました場合は、経済的損失よりも精神的な損失の方がおおきいのですが😭
それでも、制作の立場の損失などはまだまだ小さい方です。
出演者(演奏家・俳優・パフォーマー)の方々の損失は計り知れません。
お仕事である以上、鑑賞会がなくなれば収入がなくなります。
これは非常に大きな問題です。
しかし、それと同じくらい重要な問題が、
表現する場を失う、という身を裂かれるような痛みであります。
音楽であれ演劇であれ古典芸能であれ、
その道に生き、表現することを生業にしている者にとって、
今の状況はまさに暗闇、暗闇で手足をもぎとられ放置されている状況です。
1回の鑑賞会のために、彼らは最低でも1日(数時間)かけてリハーサルを行います。
たいていの方は、3〜4日かけて鍛練を重ね、舞台作品としての完成度を納得ゆくまで高めて本番当日に臨みます。
「中止(延期無し)」というご判断はそれらの準備がすべて無になるということなのです。
ですからどうか、芸術家達の研鑽を未来につなげるご判断をお願いします。
来年であっても表現の場を与えていただける、
子どもたちに芸術鑑賞として自分の表現を提供できる、
この約束された未来があれば、表現者は立ち上がり前を向き、また研鑽と情熱の炎を燃やします。
今年度はどちらの学校さんも、今後の学習計画の構築に懸命に取り組んでいらっしゃることかと思います。
多くの学校行事が実施できなくなっている状況も推察されます。
それでも、「授業、勉強ばかりでなく、子どもたちが楽しめる学校行事も何とかやっていきたい」とおっしゃる先生もいらっしゃいます。
今年が無理でしたら来年で結構です。
どうか、子どもたちに芸術鑑賞の機会を継続して提供してください。
そして、芸術家達のためにも、芸術鑑賞会のご継続をご検討いただきますよう
よろしくお願いいたします。