NO ART, NO LIFE アートはいつでも君のそばに

心を育てる芸術鑑賞会の企画・制作《ひょうげん教育》のスタッフブログです

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鑑賞会はカーニバルになった♪

 

こんにちは、武田です。

 

先日、「カリビアン・スティールオーケストラ」の鑑賞会に行ってきました。

会場は茨木市の小学校の体育館。

11月下旬の朝の冷え込みはなかなかブルブルなものがありましたが、

楽器の搬入を終えて、舞台のセッティングが終わる頃にはだいぶ身体も温まってきました。

そしてサウンドチェック♬

スティールパンのきらびやかな音が体育館に響き渡ります。

反響もイイ感じ、16名編成なので音量・音圧共にかなりのものです。

よし、準備はOK。

演奏家のメンバーは赤いアロハシャツのコスチュームに着替え、

若い人も、気持ちだけ若い人も、みんな半袖で「いざ本番〜!!」です。

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で、驚いたのがこの小学校の子どもたち。

「パプリカ」の段階では前の方の低学年の子たちばかりが立ち上がって踊っていたのですが・・・

「本場トリニダードトバゴのリズムで演奏するから踊りたい人は踊っていいよ!」

と、リーダー・山村氏が声をかけるやいなや、

スゴイスゴイ!!!

みんな立ち上がって、思い思いの動きでステップで踊りだしたのです☆☆☆

いやあ、ホントにスゴイんです。

いや素晴らしいんです。

子どもたちは決して無軌道に遊び回っているのではなく、

ちゃんと音楽(リズム)にノって、誰にも教わったワケじゃない、

誰からも強制されたわけじゃない、

自分の心のおもむくままに躍ったり手をたたいたりしているんです。

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パプリカを踊る低学年のこどもたち。ここまではいつも通りだったのですが・・・

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5分後には全員立ち上がってカーニバル状態に!!

 

終演後、校長先生がおっしゃいました。

「うちの子どもたちは普段とても大人しいんです。」

ご担当の先生は

「こんな姿初めて見た・・・」

とおっしゃった後、感慨深げに沈黙されました。

 

こどもがこどもらしく音楽とふれあえる時間が、

音楽に身をまかせ音楽と自由に遊ぶ時間がそこにはありました。

 

校長先生が次におっしゃった言葉、それは大変うれしいお言葉でした。

「これが音楽のチカラなんですね。」

 

子どもたちの反応に、演奏家もビックリしたそうです。

私もビックリしました。

そして10年ぶりくらいに音響席で泣きました。

子どもたちが「自分の気持ちのままに踊る姿」を目の当たりにしたら

涙が勝手にあふれてきました。

 

鑑賞会を創る仕事をしていて心底よかったと思いました。

同時にたくさんの気づきをもらいました。

スティールパンの音色やカリブのリズムが、影響している部分も多分にあると思いますが、久しぶりにオドロキで胸がいっぱいになった鑑賞会でした。