NO ART, NO LIFE アートはいつでも君のそばに

心を育てる芸術鑑賞会の企画・制作《ひょうげん教育》のスタッフブログです

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クラウン・ワークショップに行ってきました〜♪ ②

こんにちは、武田です。

 

クラウン・ワークショップ「基本のキ」、2日目のレポートをお送りします。

 

まず、2日目のメニューです!

○クラス3:講師 ジージさん

①身体的スキルのトレーニング・・・ムーヴメント、パントマイム

 身体表現に必要な基本的技術の学習。

 

○ランチ・セッション

・クラウンについて聞きたいこと、知りたいことを何でもきける、ロネさんとの

 ランチタイム。(講座ではなかなか質問できないような、うまくまとまらない質問も

 読み解いてお答えします。)

 

○クラス4:講師 ロネさん

①ジャグリング

②クラウニング・ベーシック・・・コメディの発見

③クラウン特有の動き方(解説と実技)

④クラウニングを使った短いスキットに挑戦

 

このように、ぎっしりと中身が詰まっています。

しかも、クラス3の始まりには20分以上かけた入念なストレッチがありまして、

これがまたヨクデキテイルのでございます。

きっちりとストレッチできて、かつリラックスした精神状態を獲得して、すーっとエクササイズに入っていける・・・実に効果的なストレッチでした。

ジージさんのお言葉で印象に残っているものがあります。

「身体を動かすということは、脳から電気信号が送られていてそれに肉体の各部分が反応しているだけのこと。ストレッチには肉体をほぐすという役割もあるけれど、それと同じくらい、脳をほぐす・・・つまり、普段使っていない筋肉を動かすためには“ここに電気信号を送るんだよ〜!”という脳に対してのトレーニングの意味合いがあるんですよ。」

確かに確かに、です。

表現するということは「己を知る」ということ、

己の肉体を自由に操り、求める表現を実体化させること、その完成度を高めることが表現者にとって非常に重要ですもの。

これまたしっかと受け止めさせていただきました。

 

ランチタイムはロネさんを囲んで和気あいあいと🎶

ロネさんのクラウンに関する造詣の深さはもう、なみなみなみなみならぬものがあります。

クラウンの歴史や世界各国のコメディ事情については前日に講義がありましたが、欧米の過去の名クラウンたちの名前だってスラスラ出てきます。名前だけじゃなくて、どこの団体(サーカス)に所属していて、こんな芸風・キャラクターで、この映像は19○○年のものだ・・・なんてところまで、網羅しまくっているんです。

私は、欧米のコメディが日本に入ってきた時にすぐさまそれを取り入れたという“クレイジーキャッツ”や“ドリフターズ”について、詳しく教えてほしいとリクエストしたのですが、いやああまたまた出てくる出てくる、志村けんさんがドリフの付き人だった時代の話まで飛び出してきましたから、ロネさんスンバラシイ!!

そして、彼女のトークの奥から常に漂ってくる「クラウン愛」、これが心に染みてくるんです。

「日本にはクラウンという存在・文化を受け入れる土壌がない」

ロネさんが何度かもらしたため息交じりのコメント・・・

この言葉の中にどれほどの強い思いが込められているか、

その重さを推し量るだけでまぶたが熱くなりました。

あふれる情熱、とまらないクラウンへの愛情、

30年間「クラウン文化のない国」でクラウンとして第一線に立ち続けることがどれほどのエネルギーを必要とするか?

私には想像することすらできませんが、

ロネさんから出てくるクラウンに関するエピソードには、どこか温かみがあって、聞いていてとっても気持ちよかったです。

 

午後からはロネさんによる「ジャグリング」と「クラウニング」のレッスン。

私は27年ぶりにクラブのジャグリングに挑戦しました。

20代の頃、劇団青年座の稽古場で毎日歯を食いしばりながらジャグリングの練習をしていたことを思い出しました。

ううう〜ん、若かった。青かった。ほぼ全部青かった。

なつかしさ半分、できない自分へのいらだち半分であっという間の1時間が過ぎていきました。

クラウニングにチャレンジした後、

学んだテクニックを織り交ぜた短いスキットを2人1組で演じて、

すべてのメニューが終了しました。

 

汗かいた〜〜!!

心地よい汗いっぱい。

 

演技を教える立場になって5年、

久しぶりに「教わる」立場で参加したワークショップですが、

貴重な経験をさせていただきました。

緊張もしました。

己の中の届いていない部分を知ることもできました。

継続の力をあらためて知らされました。

情熱があることを知りました。

 

やっぱり表現はやめられません。

 

ロネさん、ジージさん、ありがとうございました。

果てしなくリスペクトです。

いつか必ず、お仕事でご一緒させてください。

 

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