こんにちは、武田です。
クラウンネームはタンタンです!
週末の2日間、クラウンを学び演じるための講座『クラウン基本のキ』に参加してきました。
主催されたのは、クラウン劇団“OPEN SESAME”(オープンセサミ)さま、
そして講師として教えてくださったのが、日本を代表するクラウン「ロネ&ジージ」のお2人でした!
そもそも《クラウン》という存在について、ご存知でしょうか?
元々は英語の「clod」(田舎者、泥臭さ)が語源となっている舞台や大道芸の道化役を指しているそうで、古代ギリシャ・ローマの喜劇役者、16世紀から18世紀にかけてヨーロッパを席巻したイタリアのコメディア・デラルテの道化たち、シェイクスピア作品の道化役などにその原型が求められるそうです。
日本ではサーカスなどに登場する「ピエロ」という呼び名が一般的ですが、「ピエロ」とはコメディア・デラルテに登場する道化役の1呼称にすぎず、欧米ではクラウンの中の1キャラクターと認識されています。
ロネさんが「クラウン誕生の背景」について丁寧に解説してくださいましたが、西洋文化(演劇・オペラ・バレエなど)が日本に入ってきた時、それらを招聘した(または翻訳した)当時の文化人がクラウン(の存在や描写)を《不真面目だ》的な理由で排除してしまった為に、クラウンという文化自体が正確にとらえられることなく流入してしまったのだと、その結果、サーカスのクラウンを「ピエロ」と混同して呼ぶことが一般的になってしまったのだと、憂い交じりのトーンで話してくださいました。
クラウンとは、愚かな道化者(fool)を演ずるばかりでなく、固定的な秩序へのおどけた批判者であり、社会や人間関係の矛盾を写し出す鏡でもあるのだそうです。
さあ、ではではワークショップの内容を紹介してまいりましょう!
初日
クラス1の中で最も印象的だったのは、キャラクター作りの際の秘訣「足元から作る」というレクチャーでした。
何かのキャラクターを演じる時とかくやりがちなのは、「顔の表情と手先の使い方」で特徴を表す、という手段・手法なんです。
・やった気になりやすい。
・身体全体に負荷をかけずに表現できる。
といった点が大きな理由になると思うんですが、「足元から」というのは今まで意識したことのないアドバイスでした。
確かに、、、
足の向きや伸ばし具合、歩幅や歩くスピード・・・
より細かく、具体的な表現(工夫)が求められますね。
そして、足から胴体へ、、、
最後に手振りや表情へ、、、
新鮮でした!ジージさん、ありがとうございました!!
クラス2で印象的だったのは、過去に存在した「クラウンの匠」の中でも特に素晴らしいと感じた「ジョージ・カール」と「グロック」の映像でした。
ジョージ・カール氏は飄々とした風情で、マイクのコードが次々に絡んで自らががんじがらめになっていく様を演じていくのですが、テンポとバリエーションが絶妙で芸術的ですらありました。
グロッグ氏は子どものようなつぶらな瞳と可愛い声で、舞台をハチャメチャに荒らしながら爆笑を誘います。チャップリンが敬愛していたというのも頷ける驚くべきセンスと技量の持ち主だと思います。
機会があったら是非ご覧になってみてください。
2日目の様子は次回に書きたいと思います。