こんにちは、武田です。
今年も残すところあと4日となりました。
今年は、出会いに満ちた1年でした。
年頭のことです。
ひょうげん教育を本格的に始動させるにあたって、
まずは近畿圏発信のプログラムを増やそうと考えました。
芸術の地産地消です。
その一環として私たちが進めているのが「もっとARTプロジェクト」でもあるのです。
優れたアーティストは東京だけでなく日本中にいます。
そういった方たちの創る芸術を発掘し、地元の方たち(特に子どもたち)に伝えるための橋渡し役になることが目的です。
近いうちに公開しますが、今年すでに何組かのアーティストを招聘することが出来ました。
主催者のお住まいに近いところに素晴らしいアーティストがいる、
芸術鑑賞として価値あるパフォーマンスをお見せできる、ということは
公演費用の軽減にもつながります。
観賞会プログラムの費用って、どういう風に設定されているか?
ご存知の方って少ないと思います、当たり前ですが。
ざっくりと説明しますね。
①出演料
出演するアーティストのギャラです。
楽器や道具の使用料、衣裳代、リハーサル費用なども基本的にはこの中に含まれます。
②交通費
出演者やスタッフの移動交通費です。(列車、飛行機、船、自家用車など、出演者の拠点と公演会場との距離や状況に応じて様々な方法がとられます。)
③運搬費
楽器や道具の運搬費用です。トラック、飛行機、宅配便などこれも様々な方法があります。アーティストが自分の車両で運ぶこともあります。
④スタッフ人件費
公演(鑑賞会)には必ず私共のスタッフが同行します。学校の先生への対応や控え室の準備、お弁当や飲み物の手配など、マネージャー的な業務を始めとして、搬入出の誘導や転換の手伝い、バミリ(位置取り)、ステージ清掃など舞台スタッフとしての仕事も行います。その他、作品によっては音響スタッフや照明スタッフも同行する場合があります。ホール公演の場合はホールの常駐スタッフに委託することもあります。
⑤食費・宿泊費
出演者・スタッフの食事代です。
遠距離の移動が生じる場合は、前日に会場近くまで移動して宿泊することもあります。その際の宿泊費用です。「食費・交通費・宿泊費」のことを「アゴ・アシ・マクラ」とまとめて言うこともあります。
⑥制作費
公演を制作する上で欠かせない諸費用のことです。資料やプログラムの作成費、出演者との打ち合わせ費、会場打ち合わせや下見の際の費用、通信費、機材や備品購入費、収入印紙代、著作権使用料、労務費、源泉徴収税、消費税などが含まれます。
こういった費用の合計が公演費用となっているわけです。
遠くから来ればそれ相応の「アゴ・アシ・マクラ」が発生するので費用がかさみます。
これが東京〜大阪の移動となると、人数によっては数十万円かかってしまうわけです。
ですから、理想的なのは「地産地消」できること。
そのためには、もっともっと魅力的なアーティストをあっちこっちから探し出さなくてはならないのです。
おかげさまで、今年10組以上の素敵な方たちに出会いました。
すでにホームページ上で紹介している団体もありますし、
近々発表させていただく予定の団体もあります。
そんな出会いの連鎖、
人から人へとつながっていくネットワークの広さ・深さ・ありがたさを
今年は何度となく味わいました。
幸せなことです。
そして、出会った方々が創る舞台芸術を、皆さんのところへお届けするために
私たちが腕を振るわないといけないわけです。
ああああ、もっと具体的に「こんな人と出会った」って書きたいのですが、
それはまたの機会にします。
ひょうげん教育に関わってくださった全ての方たちにこの場を借りて申し上げます。
この1年、大変お世話になりました。
これからも、NO ART , NO LIFE をモットーに
心をゆさぶり心を育てる芸術を、
子どもたちの未来につながるような芸術を、
たくさんお届けして参ります。
今後共、どうぞよろしくお願いいたします。
アートはいつでも君のそばに
よいお年をお迎えください。