NO ART, NO LIFE アートはいつでも君のそばに

心を育てる芸術鑑賞会の企画・制作《ひょうげん教育》のスタッフブログです

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森保監督の英断と不可解な選手交代

 

こんにちは、武田です。

一昨日のキルギス戦、またもや日本代表が鮮やかな勝利を収めましたね。

開始早々の山中選手のシュート、お見事でしたな〜⚽️

ダイレクトだったので正確なミートを心がけたのでしょう。

蹴り足を振りきらないでコンパクトにボールに当て、抑えの効いたよくコントロールされたシュートでした。

シュート後に身体が前傾しない体勢、つまり“当てただけ”くらいなのにあのスピードが出るんですから、彼の左足は武器になりますよね。本人も自信を持っているんだと思います。

原口選手のフリーキックだってブラボーでしたよね⭐️⭐️

本人は気に入っていないかもしれないですけど、強いボールが枠に飛べば何が起こるか分からないんですから。あのメラメラ燃えるひたむきな闘志を忘れないでほしいです。

 

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で、今回のスタメンですが、森保監督が公言していた通り、ベネズエラ戦とは全取っ換えになりましたね。

「全戦力を試す」と言っていた訳ですから、その通りに全員をスタメンで使って公平に試す、その判断自体は英断だと思います。

東口(GK)だけは出ていませんが、彼にはこれまでの実績があるのでちょっと置いておいて・・・

誰と誰がどんなコンビネーションで、どんなプレーを見せてくれるのか?

そして、ロシアW杯で発動できなかった「プランB」の糸口をつかむために、

ベネズエラ戦とはまったく違う布陣で戦うこと、それはアリだと思いました。

西野さんも監督就任後のW杯直前のテストマッチ3連戦で随分と先発メンバーを変えてきましたよね。

最終的に、ラストのパラグアイ戦で勝利したメンバーがほぼ本戦のスタメンに抜擢されていきました。そして大会前の予想を良い意味で裏切った日本の大躍進につながっていった訳です。

あの時に比べればまだ時間はあるわけですから、大胆なスタメン変更で全員がチャンスをつかめるという森保監督のやり方は、西野ジャパンに帯同し西野さんの戦い方を間近で見てきた彼らしい発想だと思います。

そして、結果を出せなかった選手は言い訳できないという、選手もサポーターもある程度納得のいく試行でもあります。

 

ただですよ、ただただただ!

後半の選手交代には疑問を感じました!

 

負傷の槙野選手を吉田選手にチェンジ(61分)は仕方ないです。

ボランチ・三竿選手を柴崎選手にチェンジ(59分)、う〜ん、これも仕方ない。(森保監督としてはやっぱり柴崎がボランチ最有力なので実戦を積んでほしいという親心だと思います。柴崎選手もベネズエラ戦の前半と比べたら全然動きが良かったですよね。)

 

さて、ここからです。

なぜ残り30分あるのに、NMDO(中島・南野・堂安・大迫)の4選手をわざわざ使ったのか?ということなんですよ!(正確には中島選手・南野選手は72分に交代)

結果はごらんの通り、、、

大迫選手のゴール、中島選手のゴールで、膠着していたゲームを一気に活性化させただけでなく、得点という結果も交代メンバーが導き出しました。

日本国民湧きますよ、それは喜びます。

そして、彼らが“替えのきかない存在”であることを皆が認識しましたよ。

でもそれでいいんでしょうか?

あれが森保監督のプラン通りなのでしょうか?

 

「わざわざスタジアムまで来てくれたサポーターのために(4選手を)使った」とか、

「交代された選手はJリーグの試合があるから監督が配慮した」とか、

言われてはいますけど、

スタジアムに応援に行ったサポーターは、日本代表の全力の戦いを見たいのであって、NMDOだけを見たいのではないんじゃないでしょうか?

アジアカップに向けて色々な戦力を試し、それが新たな化学反応を起こして更に強いチームになっていく、そのプロセスとしての「今」を見たかったんじゃないでしょうか?

土曜日にJリーグがあるから配慮した??って、そんなのアジアカップに向けて最後のチャンスだと思って全力でプレーしている選手に対して失礼なのではないでしょうか?少なくとも出場した選手達はそんな配慮は望んでいないと思います。(付け加えるなら所属クラブだって望んでないでしょう。)

 

ではなぜか???

 

既に実績があり連携も実証済みの4選手を、

試合残り時間がまだ30分ある段階で、

交代枠を使い果たすようなメンバーチェンジをしなければならなかったのか?

 

実際、槙野選手という負傷者が出たワケで、あの後誰かが怪我でもしていたらどうしたんでしょう?

また、全選手を試すことが目的ならば、交代枠を使い切るというリスクを冒してまで彼らを4人まとめて出す必要はなかったんじゃないでしょうか?

 

これはどう考えても、森保監督のお考えだとは思えない。

 

あくまで私の推測ですが、

スポンサーの意向が反映されている・・・というのが最も可能性が高いと思います。

「60分までは好きにやっていい、でも60分過ぎたら・・・」

というご意向です。

なぜこんなことを感じて夜も眠れなくなってしまったか、と言いますと、

キルギス戦の試合後のインタビュー画面を覚えていらっしゃいますか?

選手達の顔は画面左下の小さなワイプ映像で映されていて、

メインに映っていたのは、槙野選手からキャプテンを引き継いだ吉田選手と

スポンサー企業様の代表による、「○○ビール1年分」とかの贈呈式でした。

誤解の無いように書きますが「キリンチャレンジカップ」というトロフィーの贈呈もありましたよ。

でも、単発の親善試合でトロフィーの授与が必要なんでしょうか?

まあとにかく、選手達の試合後の感触や反省や展望よりも、贈呈式を優先して放映する必要があるわけです。

そのおかげで、侍ブルーの国際試合は必ず国内地デジ放送で放映されてみんながテレビ観戦できる、日本代表を応援できると、こういうシステムになっているんですなあ。

ですから、森保監督の意にそぐわない選手起用や選手交代もあり得るのだろうと、このように推測するわけです。

そしてそれは、これまでの日本代表監督たちも同じ立場であったということが想像できます。

 

森保監督としてはどうなんでしょう?

本当は、NMDOの4人の連携よりも、

大迫と北川・原口・伊東等との連携だったり、

杉本を下げて北川を1トップにしてシャドーに南野を入れて連携を試したり、

伊東に替えて堂安を入れて、北川・原口との連携を試したり、

伊東に替えて中島を入れて、右に原口を移して、中島・北川・原口とトップとの連携を試したり・・・

30分あれば色々と試しておきたいことがあったんじゃないかなああ???

「全戦力を試す」って、本当はそういうことだと思うんですが・・・

 

今回の2連戦で、アジアカップ前の国際試合は最後でした。

ここで得た結果・感触・選手間の連携を元に、アジアカップのメンバーは練られていきます。

招集されていない海外(主に欧州)の選手達が今後加わってくる可能性も全然あると思います。

香川・乾・武藤は呼ばれるのではないでしょうか?

 

どういう編成であれフォーメーションであれ、私たちが見たいのは「強い日本代表」であることに違いありません。

森保監督のチーム作りの方向性や戦術は理解しやすく賛同できるものであり、

ここまでの国際試合の内容を見てもワクワクが止まらない、大変楽しみなサッカーが期待できます。

だから我々は、試合の都度一喜一憂しますけれど、決して特定の選手だけを持ち上げたり蔑んだりしないことを念頭において応援するべきだと思います。

代表のメンバーはきっと今後もどんどん変わります。

6月のW杯からたった3ヶ月で、全然違うスタメンになった日本代表を熱く応援できるように、今の代表メンバーとアジアカップ本番の代表メンバーが全然違っていても、サッカーの内容が素晴らしいならば、それは監督と選手の努力だと認めて、力いっぱい応援することが必要なんだと思います。

特定の選手をCM起用してスターにして、その選手が出ないとスポンサーの機嫌が悪くなる・・・なんてことが起きないように、我々サポーターこそが公平・公正な目で

日本代表のプレーを見つめ応援していくべきなのだと力を込めて思う次第であります。

  

※追加ですけど、キルギス戦終了後のテレビ画面に原口選手のフリーキックでのゴールシーンが全然放映されなくなってしまったのも謎です。なんで???