今年度、初の読み聞かせはこれ。
一冊目は、チェン・ジャンホン作・絵の「ウェン王子とトラ」
中国の絵本作家さんの絵は、中国の水墨画のような濃淡の美しい色合いで、構図に迫力があり図書館で見つけて一目惚れで借りてきました。
子トラを人間に殺され、悲しみと怒りで人を襲うようになった母トラ。
国を治める王様は、トラを退治しようとするが、占い師のおばあさんの提言で自分の息子をトラに差し出すことにする。
すると、トラは王子を我が子のように可愛がり、少年はトラの元でたくましく成長していく。……という、ストーリー性の高い絵本。
絵の素晴らしさも相まって、子どもたちは絵本の世界にどっぷりとはまったようで、こちらがびっくりするくらい真剣なまなざしで、集中して聞いていました。
2冊目は、武田が読み聞かせる、飯野和好作「ねぎぼうずのあさたろう その1」
茶店のお婆や侍が出てきたりする時代物で、お話は浪曲調で書かれていて、耳にも楽しい一作を、武田が臨場感たっぷりに読むと、くすくすと笑い声が。
読み聞かせは、ヒアリングを鍛えるのにもとてもいいのですね。
学年が上がった子どもたちの顔は、活き活きとして、これまた春爛漫なのでありました。
記事:鰍沢