NO ART, NO LIFE アートはいつでも君のそばに

心を育てる芸術鑑賞会の企画・制作《ひょうげん教育》のスタッフブログです

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新作登場! 「神技!中国雑技と伝統芸術」

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東京で同業社に勤務していた時にお世話になっていた、中国雑技の素晴らしい技の持ち主からご連絡をいただき、ご縁あって新プログラムを立ち上げることができました。

彼の名は張 海輪(ちょう かいりん)さん。

昨年11月の「大道芸ワールドカップ in 静岡」でジャパンカップチャンピオンとワールドカップチャンピオンの大会初の二冠を達成した超絶技の持ち主、それが張さんです。

 

よくよくお話を聞くと、知っている雑技のメンバーが何人もいらして、その中には私の結婚式で美しくスリリングな演技を見せてくださった方も!

 

弊社ホームページに雑技の解説を載せていますが、どの演技も本当に素晴らしい。女性は可憐で華奢でしなやかで、男性は鋼のような筋力で男性的なしなやかさで凛とした演技が多い。

 

雑技のある女性とのエピソードで、とても印象に残っていることがあるのですが、本番が始まる直前まで、彼女は頭にお椀を積み重ねたままずーっと皿回しをしていたり、階段の途中で身じろぎもせず?三点倒立をしていたり、それはきっとその日の自分のコンディションを知るためのものなのだと思うのですが、4歳5歳の幼少から特訓を重ねてきた方が、出番の直前までそうやって自分管理を怠らずに調整をしている姿をみると、日本の俳優はなんて温いんだと、恥ずかしい気持ちになったものです。

 

2名編成からの公演が可能です。

体験コーナーなどをはさみながら、驚きの技を次々と展開していく、まばたきを忘れる一時となることでしょう。鑑賞会だけではなく、イベントやパーティでも上演可能です。

詳しくはこちらから↓

www.lalala1.com

 

記事:鰍沢(かじかざわ)

鑑賞会のステージ裏


キッチンビート 準備編

 

鑑賞会のセッティング中を撮影してみました。

「マジカルパーカッション!」の中の「キッチンビート」というコーナーです。

普段、なかなか見られないステージ裏、不定期で色々とご紹介していきたいと思っています。

 

記事:鰍沢

ふたつの頭を使う

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昨日、「イマジン!」の中の「エルダのぼうけん」を稽古をしてきました。

「イマジン!」は、ほぼ全編参加型の鑑賞会。その中でも「エルダのぼうけん」は、子どもたちが主役となるコーナーです。

どうしたら反応をしてくれるか、どんな言葉を使ったら脱線せずにスムーズに進行していくか、子どもたちをおいてけぼりにしていないか。

これまでの鑑賞会の経験を頼りに、子どもたちの状態を想像しながら作っていきます。

 

言葉選びや、動作や、流れはまだまだこれから組み立て、絞り込んで稽古を積んでいきますが、課題となるのは本番での子どもたちとどれだけ心を通わせられるか、子どもの発想を受け止められるか。「イマジン!」の醍醐味でもあり、難しいところでもあります。

でもこれは、演技講師にもクリニクラウンにも通じる部分ですね。

考え抜き、絞り込みながらも、頭を柔らかくして挑んで行きたいと思います。

そう、表現することは、まったく違うふたつの頭を同時に使うのです。

 

 

記事:鰍沢(かじかざわ)

新しい出会い、誠意いっぱい

こんにちは、武田です。

 

今日は、新プログラムについての打ち合わせで、初対面のアーティストの方とお話ししてきました。

男性です。そして・・・

前向き

誠実

クレバー

みんな備わってるナイスガイ!   でした。

 

彼が言った言葉で一番印象に残っているのは、

「いいものを創りたい、その思いは一緒ですよね。

そして、それがゴール。

ゴールが見えているなら、そこに向かって何をすべきか、

何をすることがベストか、考えればいいと思います。

“何でもやる” じゃ、どこかで行き詰まります。

それぞれがベストな役割を考え、分担する。

作品創りにはそうやって関わりたいんです。」

こんなコメントでした。

 

情熱と誠意が無理なく、ホント自然な感じで伝わってくる。

あたたかい 言葉でした。

 

一緒に仕事をしたいと思いました。

いいですね、出会いって。

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私たちの作品創りって、集団作業なんです。

個々の技術面でのスキルはもちろん必要ですけど、

もっと重要なのは、志を同じくできるかどうか、

心を通わせられるかどうか、 だと思うんです。

 

小学生向けの芸術鑑賞会ですけど、

上手な演奏や、分かりやすい演技を見せたいんじゃないんです。

大人が、プロが、本気で、全力で、

流す汗や涙や鼻水やアレヤコレヤ…を見せたい、って言うと誤解されるかもしれませんが、

生き様みたいな、それまでの人生の結晶みたいな、

そんなゴツゴツしたものを子どもたちぶつけたいんです。

「今日はこれが精一杯やけど、明日になったらもっとすごいんやぞ!」

って、その道ウン十年のプロが、汗まみれの顔で本気で言ってニコって笑うような(分かりにくいですが)

大人の本気を届けたい!

 

そんな作品創りをしていくために、今日の出会いは意義深いものでした。

これからも沢山の出会いを重ねていくんだなあ。

いいなあいいなあ、もっとたくさんの出会いをしたいなあ。

 

そんな1日でした。

 

 

 

職業病かもね

 

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あと一月ほどで学年末です。

近所の小学校から、杉本竜一さんの「ビリーブ」が聞こえてきます。

子どもが、体育館が使えるのは今週が最後だと言っていました。

きっと卒業式の準備に入るのでしょう。

卒業式の準備、来年度の準備、今が一番忙しい時期でしょうか。

早い学校は次年度の鑑賞会の検討に入り始めているようです。

 

先週からお問い合わせの電話も増えているので、毎日電話の音を気にかけながら作業しているので、ちょっと席を外して電話から離れている時に聞こえる、呼び出し音で慌ててデスク前に走って戻ったりしている鰍沢

この呼び出し音が「ラ」の音で鳴り出すのですが、困ったことに換気扇のノイズが同じ音なのですよ。ふとした拍子に聞こえるこのノイズでハッとなって走り出してしまうのです。

今日も玄関の外から走り込んでしまいましたわ!

 

鰍沢(かじかざわ)

 

ほぼ全編参加型の鑑賞会「イマジン!」

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こんにちは! 鰍沢です。

先日、武田と鰍沢が出演する鑑賞会「イマジン!」へお問い合わせがありました。

パンフレットと、ホームページの内容だけではイメージしにくいというお言葉を頂き、ホームページにプログラムの解説をつけました。

 

こちらにも転載します。

もっとここが知りたい、ここが分かりにくいというところがあったら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

 

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プログラム解説

 

1,珍しい小物打楽器を使った 臨場感あるパフォーマンス!

あらしのよるに」(鑑賞)

(あらすじ)

嵐の夜、小さな小屋に逃げ込んできたヤギとオオカミ。

真っ暗な小屋の中で、お互いが誰だかわからないまま、自分の住むところや子どものころの話をし、お互いを思いやるうちに、2匹の中で芽生えた友情。やがて嵐は過ぎ去って…

きむらゆういちの名作「あらしのよるに」を、2人の俳優とピアノ (4名編成の場合はもう1人演奏者が入ります)でお送りします。

俳優は時にヤギやオオカミになって言葉を交わし、時に嵐になって「レインスティック」という雨の音を出す楽器や、「サンダーシート」と呼ばれる雷の音を出す楽器を使い、嵐の夜などの情景を表現します。

また、「ウッドブロック」「ウインドチャイム」「カリンバ(親指ピアノ)」など、小物打楽器で2匹の登場人物の心象を表現し、ピアノのメロディがそれを助けます。

子どもたちの想像力を刺激し、ドキドキしながら鑑賞する演目です。

 

2,キャッチボール(全員参加)

《リズムのキャッチボール》、《言葉のキャッチボール》、《対抗戦》の三つの構成で、コミュニケーションってどんなこと?伝えるってどんなこと?を体験します。

また、お互いに褒める、褒められるという環境を作り、褒めること褒められることの気持ちよさを味わいます。

 

3,ポジティブシンキング(全員参加)

「宿題がいっぱい出た」「やりたくない係になっちゃった」 「遊べなくなっちゃった」
そんなちょっとしたガッカリを、楽しく切り替える《魔法の言葉》を教えます!

さらに《魔法の言葉》は、「褒められた」「1位になった」「欲しかったものを手に入れた」

そんな友だちのハッピーを共有して、一緒に幸せを味わえるすごい力も持ってるんです!

 

4,オーケストラ(全員参加)

指揮者にあわせて全員でオーケストラ!

ここではみんなでタイミングを合わせて音を出すことにチャレンジするのですが、意地悪な指揮者が失敗を誘います。そこで子どもたちは「失敗を笑いに変える体験」をします。

失敗は成功の基、失敗はオイシイ体験。失敗を笑いに変えて次の一歩を踏み出そう!

 

5,みんなで作る音楽物語「エルダのぼうけん」(全員参加)

子蛙のエルダが、生まれ育った洞窟の外に出て、色んな動物や自然現象に出会いながら海へたどり着くオリジナルストーリー。

みんなで手をこすり合わせた音が風の音になったり、全員で細かい拍手をしたらそれが雨の音になったり、胸をパタパタと叩いたら鳥の羽ばたきになったりという具合に、ボディパーカッション的な動作で音を作り出します。

小物打楽器も大活躍、きらめく光、水滴、鳥のさえずり、馬など、さまざまな状況を音で表現したり味わったりしながら、想像力を働かせます。この小物打楽器たちを児童にも鳴らしてもらいます。

鳴らし方もタイミングも基本的なことは伝えますが、あとは子どもたちに委ねます。

物語の世界を想像しながら、自分で考えて、自由に音を鳴らしていく、それを周りの子どもたちが聴いてさらに想像を膨らます…そんな空間を作り上げます。

この物語で一番大切にしているのは、今日の「エルダのぼうけん」は、今日この場でしか生まれないということ。

オンリーワンの「エルダのぼうけん」を創り出しているのは、オンリーワンの存在の君たちだということを伝えます。

 

6,うたとメッセージ(全員参加)

最後は、この時間を一緒に過ごした友だちをお互いに讃え合い、みんなで歌おう!

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サイト上に掲載できる写真がなく、文字だけの説明で、これまた大変申し訳ないのですが、可能なかぎり具体的に解説しております。

印刷した資料には、雰囲気が分かるような写真を付けて解説しておりますので、こちらをどうぞご利用ください。

 

さらに、学校の先生から「生徒の反応が心配です」という内容のご質問も頂いたので、そのQ&Aも「イマジン!」のページの中に掲載しました。

こちらも併せてご覧ください!

 

(写真は「エルダのぼうけん」に使用する、かえる型のギロです)

 

 

記事:鰍沢(かじかざわ)

生まれた時からずーっとひょうげん!

 こんにちは、武田です。

今日は身近にある「表現」を集めてみたいと思います。

 

 例えば、小中学校の頃を思い出してください。 

国語の時間に教科書を朗読したことあるでしょう?

教科書に落書きした事もあるでしょう?

音楽の時間に歌を歌った事があるでしょう?

美術(図工)の時間に絵を描いたり工作をしたことがあるでしょう?

家庭科で縫物をしたり調理実習で料理を作ったことがあるでしょう?

HR(学級会)で意見を発言したことがあるでしょう?

文化祭・体育祭・合唱コン、どんなかたちでも参加したことがあるでしょう?

コレみんな表現です。

 遊びも表現のかたまりですよね。 思い出してください。

ヒーローごっこ、お人形さんごっこ、おゆうぎ、紙芝居、かくれんぼ、

だるまさんがころんだ、いないいないばあ、おちゃらかほい、変顔…全部表現だ。

 

友達とけんかすることも表現、自分の意見を言う事も表現、悔しくて泣くことも、怒りにまかせて怒鳴ることも表現です。

 好きな洋服を着る。おしゃれをする。トランプでババ抜きをやる。絵本をちいさい子に読んであげる。カラオケで歌う。ちょっとしたダンスを踊る。友達や先生・芸能人のものまねをする。「クセがすごい!」も「調子乗っちゃって!」も・・・みんな表現です。

 幼い時から誰もが重ねている「表現」・・・生まれたばかりの赤ちゃんはオギャーオギャーと泣くでしょ?あれも真剣な表現ですよね。まぶしいよこわいよおなかすいたよ~ママはどこお~?わたしはここよ~!と、泣きながら自分の存在を訴えている、アピールしている。全身全霊をこめてパフォーマンスしているのです。

 とにもかくにも、生まれた時から人はずーっと表現をし続けているんです。意識的にだったり、無意識のうちにだったり、状況によって変わりますが。

 

 人として生まれて、ハイハイからつかまり立ちができるようになり、アーウーと言葉を発するようになると、母親・父親が玩具や人形を使って「遊び」を教えるようになりますね。歌を唄って聴かせるようになる。この時点から「文化」や「芸術」「芸能」の摂取は始まっていると考えられます。

 子守歌で寝つく、でんでん太鼓に驚く、絵本の読み聞かせ、新聞紙をちぎる、ボールをころがす、ペンをにぎって絵(ぐちゃぐちゃ)を描く・・・摂取する、そして、自らが動く。遊びは創造であり表現です。遊びから芸術活動は生まれていくのですよね。

  やがて、絵本は紙芝居になり「園児」となった子どもは集団で鑑賞する事を覚えます。子守歌として聞いていた音楽を自らの声で唄うようになり、やがて集団で唄いながら踊る、オユウギへと進んでゆく。いつだって子どもは、摂取しながら表現していく。いとも自然に身に付けてゆきます。

 

 お正月に門松やしめ縄を不思議なまなざしで見つめ凧揚げやかるたを覚え、節分には鬼のお面が怖くて泣き、おひなさまにあこがれ鯉のぼりといっしょに泳ぎ、夏にはぼんおどりの太鼓の音に驚き興奮し、十五夜を見上げ月の満ち欠けを知り、ハロウインには仮装をして、ジングルベルを聞くとそわそわしてサンタクロースの訪れを心待ちにする・・・

毎日の遊びという小さなローテーションと、社会や環境が提供する「こよみ」に沿った大きなローテーションの中で「季節のうつろい」や「1年という時間の長さ・サイクル」を体感しながら、毎日成長していくわけです。そこで接する芸術や芸能は大げさなものではなく、常に身近にあります。(決してプロが演じるものではないですが)

 さて、ここからがプロが作る「表現」の出番なのですが・・・

日常からぐっと踏み込んで、高度な技術をもったアーティストによって、

趣向と演出を凝らした芸術作品を観る…それが何をもたらすか?

 子どもの「知的好奇心レベル」がぐんと上がります。

その振り幅は、日常で得られる刺激をはるかに超える大きなものなのです。

指人形は幼稚園でも作るし、作った人形で子どもたちは遊ぶでしょう。

しかし、プロの人形劇を見たら、そんな「遊び」は一瞬で吹っ飛ぶ!

自分がつくったモノとは全く次元が違う人形が、目の前で動き、語り、笑い、泣き、飛び跳ねる・・・

 びっくりした次の瞬間には「お話」にひきこまれて声も出ない。(我が子がそうでした)

おかあさんといっしょ」のチョロミーやガラピコを見る時(TV・バーチャルを見る時)とは明らかに違うんです。

見終わった後には、人形が何で出来ていて、どうやって動いているのか?母親にしがみついて問いただす。あいまいな解答をしようものなら「ちゃんと教えろ」と親を叱咤する・・・(うちのコです)

 先程言いましたが、知的好奇心があふれ出るのですドバドバとモノスゴイ勢いで。 見る前と見た後では、子どもの勢いが違うんですから。モノスゴイ刺激を受けて、それがどこへ向かうかは分からないが、明らかに活力になるわけです。

大げさに言えば、人生にメリハリができるのです。 ダイナミックになるんです。

完成度の高い「表現」は、子どもの「明日」を生きる活力になる。

 素晴らしいと私は思います。

だからひょうげんはやめられません!

 

 

あ、続きはあらためて。 

お読みいただき、ありがとうございました!

絵本は“ひらく”もの

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こんにちは、武田です。

娘の通う小学校に絵本の読み聞かせをする保護者の会がありまして、私もその会の一員として月に1回ではありますが、読み聞かせをしに小学校へ行っています。

もう15年ほど前になるでしょうか、この学校の先生で読み聞かせが好きな先生がいらっしゃって、毎日のように自分のクラスの子どもたちに絵本を読んで聞かせていたそうです。それが子どもたちに大変好評だったのですって。その翌年でしょうか、読み聞かせを受けていたある子どもの母親が「是非続けたい!」と思い立ち、自主的に読み聞かせを始めたらしいのです。その行為が学校からも喜ばれて続けていく内、1人増え2人増えとだんだん読む側の親達が増えていって今のような会(組織)になったのだそうです。

 

読み聞かせは、基本的には自分の子どものいる学年を担当します。

兄弟のいるところはその都度調整して、といった感じです。

 

今日は、その会の総会がありまして、黒一点参加して参りました。しかも初参加です。

会計報告や次年度役員選出などが会長リードの下、テキパキと進められます。

会長さん、タダ者ではないですね。聞くところによると、講演会などでも話される方らしい。なるほど、お話が上手なだけでなく、参加者全員を笑顔で見回しながら、朗らかに、みんなを尊重し受け止めようという姿勢を前面に出しながら、それでいて議題から脱線しすぎないよう舵取りも巧みに進行していく手練れでございます。これはなかなか出来ることではないですね。聞けばもう会長を3年間務められたとか。

読み聞かせ界(会)の頼れるお母さん(そのまんまですが)といったところでしょうか?

 

その会長さんから「読み聞かせをする時に心がけてほしいこと」というお話がありました。

「読むのが上手とか下手とか関係ない、自分の心と声で読んでほしい。子どもの前では“読んでやるぞ”といったおごった気持ちにだけはならないでほしい。」

「絵本はひらくもの、演じるものではないのです。子どもはめくられる度に新しいページの絵を追いかけます。絵を追いかけながら自然と言葉が耳に入ってくる、そのペースは子どもによって違う、だから“ここを見て”なんて指さしたりする必要はないんです。そうすると余韻に浸れない子どもも出てしまうから。淡々と読んでくだされば後は子どもたちが想像します。」

 

う~ん、《絵本はひらくもの》

確かに。おっしゃる通り!

この言葉は、パチッと光ってスーッと水のように私の胸にしみていきました。

 

子どもの感性・想像力を信じるならば、

絵本作者の「絵」に込めた思いに委ねるならば、

きっとそうなんだと思います。

 

ただ、ただただ・・・

今、葛藤しているのは、私の読み聞かせの基本は《紙芝居》から生まれたってところなんですよね~~。

40年以上昔、幼き日のエンタテインメント、パソコンもゲーム機もなかった時代の、子どもなら誰もが胸躍らせた大活劇・紙芝居!

絵と弁士(おっちゃんですが)による、あのぜつみょうおうおうなコラボレイション&パフォーマンス!!怪しげなキャラクターと彩度の低い色合い、「ぎゃおおおおお~ん!」とか「ずばばばば~ん!」とかの大げさな擬音・効果音・・・これらにやられてしまってましたね~、トリコになってました。決してB級マイナー作品ばかりではなかったですよ。名作もありましたし鮮やかなコントラストの画風もありました。

要は、あの時自分が受けた刺激が源になっているので、私の読み聞かせも「ずばばばばばば~~ん!」なのですねえ。あの時の臨場感と興奮を子どもたちに伝えたいと思ってしまうんですねえ~~。そして、そのスタイルが自分でも楽しい、この上なく。

 

それと、自分が役者として(修行時代も含めて)身に付けてきた経験やスキル、テクニックを惜しみなく注いだ読み聞かせをすることが、私の、子どもたちへの愛情表現でもある、と思っているところもあります。持っているものは全部出す。全力で出す。

 

読み聞かせも表現ですからね。

私は私のやり方で全力をつくす。全力で子どもたちの前に立つ。全力で絵本をひらく。

それでいいのかなーと思っています。

会長の言葉はしっかりといただきました。

それは他の会員の皆さんも同じ気持ちでしょう。

言葉の響いた方達はきっと“絵本をひらいて”読み聞かせるでしょう。

心から“そうしたい”と思ってなさることでしょう。

私も心から“そうしたい”と思うスタイルで読み聞かせよう。

どんなやり方でもいいから。

その代わり、作品選びも発声練習も役作りもタイム計測も、全力でやろう!

かわいい子どもたちのために。

ミュージシャンのランチタイム〜マジカルパーカッション編〜

 こんにちは、武田です。

今日は、今年度大活躍の「マジカルパーカッション!」の鑑賞会より、貴重な貴重なランチタイムのシーンをお見せしちゃいましょう!

ランチタイムといっても、ご飯を食べているところをお見せする訳ではありません。

ミュージシャンって、こんな風にお昼休みを過ごしているんだ・・・というミュージシャンあるある的にご紹介していきますね。今回は「パーカッショニスト編」ですかね。

 

ジャジャーン!

下の動画をご覧ください。

映っているのはマジカルパーカッションの出演者、ミラクルビートのみなさんです。

右からアッコちゃん(マリンバ)、ノブくん(ドラムス)、マーくん(ピアノ)です。


ミラクルビートのリズム遊び

つい1分前までメンバーは、主催のPTA役員のお母さん方とお弁当を食べながら楽しく談笑していたんです。そしたら話の流れで急に即席セッションをすることになって、打ち合わせ15秒で撮り始めた動画がコレ! なんです。

 ご用意いただいた湯飲みとお箸を使っての即興ビート、これもミラクルなミラクルビートの持ち味です。お行儀悪くてゴメンナサイ。きちんと主催の方にご了承いただいた上での撮影です、悪しからず。

 彼らはホントに、いつもいつも、いつもいつもいつもいつもこんな感じです。

何か見つけたら叩いています(犯罪になるようなモノは叩きません)。

そこで発見する“音色”“リズム”“仲間同士のフィーリング”を常に大切にしながら次の活動に活かそうとしています。どん欲なんですね。でも、でもでもでも、モノスゴイ才能のかたまりな人たちなんですよ、しかも人柄も最高!!

学校鑑賞会の中では「キッチンビート」といって、なべやフライパン、しゃもじやまな板を使って演奏するパフォーマンスも登場します。なんと、NHKテレビの「あさイチ」にも出演して生演奏を披露した、大注目のパフォーマンスでもあるんです。

それはもうびっくりするような超絶技巧から、えっホント?と思うような意外な演奏まで、普段の生活からは得られない《音楽の魅力》を、まるで魔法のように振り撒く音楽鑑賞会、それが「マジカルパーカッション!」です。

 

 あ、近畿地方のみなさんには期日限定でオトクな情報が「特別価格」のコーナーに掲載されています。どうぞお見逃しなく!!

 

 

 

 

ひょうげんがすき! ① 独り遊びに明け暮れた少年時代・ウルトラマンごっこ編

こんにちは、武田です。

私たちが「ひょうげん教育」を立ち上げるに至ったその道のりを、シリーズで紹介していこうと 思います。シリーズといっても、合計で何回になるか分かりませんし、毎日書き続けるワケにもいきませんので、不定期での掲載になるかと思いますが、まあ気長にお付き合いください。

タイトルはズバリ「ひょうげんがすき!」!

ではいってみよう〜!!

 

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まずは半世紀近く時を巻き戻しての、保育園時代から。

「みそっ歯もやし」と家族からは揶揄され、保育園のメイトからは「ゴリラ」と呼ばれていた5歳〜6歳の頃のことです。

とにかくウルトラマンが好きでした。

さらに言えば、ウルトラセブンが好きでした。

心から好きで、あこがれて恋い焦がれて、寝ても覚めても好きでした。

当たり前ですが怪獣と戦うシーンが好きで、その日の放送が終わった直後は興奮が冷めず自分をコントロールできなくなり、家族みんなが怪獣に見えて誰かれなく戦いを挑み、10倍の反撃をもらって高らかに泣く…というお決まりのパターンを毎週繰り返していました。

保育園でも当然ウルトラマンごっこは連日開催されるのですが、基本的にウルトラマン以外の役はやりませんでしたね。いつもワタシがウルトラマン。当たり前。

でも、それだけでは飽き足りなくなってしまうんです。

そして遂に、当時一番仲が良かったハルヒトくんと共にある決意を交わします。

「今日から僕たちはウルトラマンだ。」

ハルヒトくんも超がつくほどのウルトラマン好きです。しかも、頭のイイ子で知識が豊富、想像力が豊かで状況設定がウマイ!

「タカシ隊員、渋田川(近所の二級河川)で謎のザリガニ型宇宙人が発見された。すぐに調査に行くぞ!」なんて極上のセリフを5歳で、毎日のようにひねり出してくるんです。

「よし、ビートルで現場に急行だ!」なんてこっちも返します。

あとは、ザリガニだろうがフナだろうが虫だろうが人だろうが木だろうが薮だろうが壁だろうが石だろうが…全部怪獣、もしくは宇宙人。

出会ったヤツはみなスペシウム光線アイスラッガーの餌食です。まっぷたつです。

登園中だって給食中だって帰りの挨拶の最中だって、ウルトラマン科学特捜隊)としての任務は突然やって来ます。意外な時ほど興奮は高まり血潮は熱くたぎります。ただ、お昼寝の時間の時だけは先生にいさめられて出動できませんでしたが・・・

まあ、こんな幸せな日々がおそらく半年以上続いたはずです。

そして年長組となったある日のことでした。

いつものようにワタシは襟についている流星型の通信機(もちろんエアー)を使って、ハルヒト隊員の横1.5mの距離から呼びかけます。

ハルヒト隊員、団地の給水塔に怪獣が現れた。このままでは水道に怪獣のよだれが混じってしまう。すぐに出動してくれ!」

次の瞬間、タカシ隊員は凍りつきます。

「今忙しいんだよ、そんなくだらないことやってられないよ」

え!?

“くだらないこと”という言葉、50年経っても忘れられません。

私は突然の真っ暗闇につつまれて機能停止してしまいました。

そしてその瞬間に、輝かしいウルトラマンとしての日々は終わりを告げたのです。

と同時に、ハルヒトくんとの友情も粉々に砕けてなくなりました。

 

いや、でもね。対して落ち込んだりしないんですよね、47年前の保育園児は。

ウルトラマンとしての日々を送ることで多少の知恵がついた「みそっ歯もやしのゴリラ」はその後も元気に通園しやがて小学生へと成長していくんです。

 

振り返りますと、

①《ヒーローへのあこがれ》からウルトラマンと自分を同一視する。

ウルトラマンになって仮想敵と戦い勝利することをハルヒトくんと共有することで、自分だけのインナーワールドではないリアリティや客観性が得られ、他では味わえないカタルシスを感じる。

ウルトラマンとして、より強い刺激を得続けるために、怪獣登場の設定・原因・影響等のデティールはどんどんと深められ、そこ(構想)を考える時間が長くなる。

④しかし、最終的にはウルトラマンになって怪獣(的な何か)をやっつけることが最大の快感なので、格闘する際のシナリオ(技や光線の創出)もより複雑に、オリジナリティーの高いものに変化を遂げていく。また身体的にもより複雑(無理無茶)なアクションに挑みたがったため、ドブに落ちたり背中を強打して息ができなくなったりすることもしょっちゅうだった。(ドブに落ちた時はあまりの汚さと悪臭で、母が泣きながら家の前でホースで私の頭から水をかけて、満面の笑みで仁王立ちする私を洗ったこともあった。)

⑤結果、想像力が高まり身体的にも鍛えられた。ハルヒトくん限定だが協調性もコミュニケーション力もついた。これらが幼少期の私の演技力・表現力を鍛え上げたのだ・・・だといいですね・・・

 

 半世紀も前のことなのに、何だか映画でも見るようにハルヒトくんとのウルトラな日々が思い出されました。あ、今気づきましたがタイトルの「独り遊び」っていうところ間違ってますね。でもまあいいか。

 

 次回は小学校時代を振り返ってみたいと思います。